いつもはお客様へ向けてブログを書いているつもりなのですが近頃美容師さんに質問を受ける事が多くなってきたのでそんな美容師さん向けの「ヘナ染め」を僕なりにお伝えしようと思います。

美容師向けとは言っても既にヘナ染めのメニューを確立されているサロンの方ではなく、これからメニュー化を考えてるサロンやなんとなくでやっちゃっている人に向けた内容になります。

きっと長くなっちゃうので前編、後編の2回に分けてお伝えしますね。

 

1.サロンで扱うヘナとは?市販のヘナと何か違うの??

基本的には同じ⁈です。

ただし、サロンで扱うモノは他の商材も仕入れるディーラーさんや問屋さん、個別にサロンに卸している大手メーカーさんのモノがほとんど。後は美容師さんが関わったり手掛けたりしてるところもあります。

そして市販品の方はヘアケアを扱う雑貨店、オーガニック系のお店やネットショップ、更に美容系ネットワークビジネスもけっこう多いですね😅

国産も少しづつ出てきてはいますがまだほとんどのヘナは海外(その中でも大半はインド)からの輸入です。

国内のメーカーが関わったりモノはそれなりの値段になりますがネットで海外から直接安く買うことも可能です。ただ、品質への不安などからほとんどの方は国内のメーカー、ショップで買っていると思います。

2.ヘナって何種類もあるの?

ヘナ(HENNA)1種類、産地違いでの差はありますが基本的に同じです。メーカー毎に色々あるのは混ざり物の無いヘナ100%の物と色には関与しない他のハーブ類を混ぜている物や、天然インディゴと割合を変えてミックスした物、ヘアカラーに使われる色素を混ぜた物など(医薬部外品の色素を混ぜた物は本来は人への施術には使えません。)が販売されています。

インディゴ()は多くはインド藍(ナンバンコマツナギ、タイワンコマツナギ)、希少な国産の琉球藍、蓼藍の製品が流通しています。これも輸入のモノは他のハーブや色素をプラスしているのもあります。

ですのでメーカーによっては10種類以上色んな組み合わせのオレンジ(ヘナ)、インディゴブルー〜ミックスしたライトブラウン〜ダークブラウンの商品を用意しています。

ちなみにアライフではヘナ3(インド、モロッコ、沖縄産)インディゴ3(ナンバンアイ、琉球藍、蓼藍)を用意しそれぞれの特徴なども多少違うので状況によりブレンドしたりして提供しています。

)メーカーによっては未だに微量化学染料を混ぜたりする不正やヘナと同じ化粧品登録の色素が混ざっているモノを100%天然ヘナと勘違いして使っている人も多いです。しっかり確認と染色テストもしてから導入、使用してほしいと思います。

例で言うと普通のヘアカラーの様に、一回30分で白髪がしっかり黒く染まる天然ヘナインディゴは絶対に無いので安心安全なヘナカラーをしたい場合は気をつけてください。

3.ヘナは何色に染まる?色持ちは?

ヘナ(HENNA)だけで染めると産地やメーカーによる発色の差はありますがライトなオレンジ〜10円玉の様な赤褐色でインディゴ(ブルー〜青紫)を混ぜたり、ヘナインディゴ()2回染めする事でヘナメインのオレンジブラウン〜マットなブラウンまで色を出すことが出来、何度も重ねて染めていく事でダークブラウンや黒っぽくする事も出来ます。

ある意味、色持ちは良い??ヘナインディゴは一度染まると退色し難い側面があり途中でカラーチェンジがほぼ出来なくなるので注意が必要です。

4.どうやって染める?

ヘナインディゴは収穫した葉のみを乾燥して粉末にしたもの基本的にはその粉末に水(お湯)を加えてマヨネーズくらいの硬さのペーストに練り込み髪にたっぷり塗って長め(1時間〜)にペーストが乾かないようにラップなどで覆い放置します🌿

サロンでは既に染まっている毛先の方と根本側は塗り分けしたり、天然オイル混ぜたり、温めたり、スチームをあてたりする場合もありますが適正なペーストをしっかり乗せて時間を置けば染まります。

ただ元々一回で濃く染まるものでは無いのでヘナが染まり難そうな髪質などは1度染めでは不満な染め上がりになる場合もですので最初のカウンセリングが重要でお客様の要望と状況をしっかり確認した上でヘナ染めのメリットデメリットをしっかりと伝えてから施術しましょう。。

5.ヘナ染めするとパーマがかかり難いって本当ですか?

その傾向は確かにあります。ヘナを頻繁に染めない方やインディゴ中心で染める場合はそこまで大きく影響はしないと思いますが頻度が多い方やセルフヘナの方はかかり難くなる傾向にあります。ヘナに含まれるタンニンや分子量の大きなナフトキノンなどが髪に大量に付着する影響で工夫しないとパーマがかからなかったり、直ぐに取れちゃうトラブルを引き起こす可能性があります。

逆に縮毛矯正の持ちは良くなったり、そもそものクセ毛がヘナをする事で出にくくなったりもすることがあります。ヘナはダメージレスなのでそう言った意味ではパーマや縮毛矯正との相性は僕は良いと考えています。

一般のヘアカラーの様にやり方によっては何色にも出来る時代ですがアレルギーの可能性は少しあるけども頭皮、髪共にノンストレスで白髪染めが出来るモノは圧倒的にヘナインディゴ()🌿

オーガニックや髪への優しい施術をコンセプトにしていくなら是非、ヘナインディゴ()メニュー化をオススメします!!