※最初に…今回の記事は一部のヘナインディゴを批判するものではなく、現在流通しているヘナインディゴの現状を正直にお伝えし、ヘナ選びの参考にしてもらえるようになればと考えています。メーカーがけっして言わないデメリットも書いちゃいますが…メーカーさん…怒らないでくださいねw悪意は無いので!
とは言いつつ、約25年前からヘナを提供し、10年以上まえからヘナに特化したサロン営業をして来た訳ですから僕自身もヘナインディゴ染めをしてますし、ヘナを愛してます(笑)のでデメリットを多く語る必要は無いかも知れません。
しかしながらそれなりの料金を頂きヘナインディゴ施術を提供する訳ですから、そのヘナインディゴというモノを正しくお伝えする義務もあると考えます!
おさらいですがヘナインディゴ(藍)のメリットは?
ヘアサロン等で毛髪を染められる毛髪染料の中で化学染料以外の天然植物染料がヘナインディゴ(藍)…髪や頭皮に負担無くオレンジ〜ブラウン〜褐色に近いアッシュブラウンに染められます。(1度では薄めですが重ねたり、数回染めるとかなり濃くも染まります。)
水と植物葉の粉末を混ぜて塗るだけ…余計なモノを加えずに植物のチカラだけで白髪を染める、唯一無二の植物染料!!
逆に染まり具合のコントロールが難しく、時間もかかり一度染めたらブリーチしても抜けない…など探せばデメリットの方が多いくらいです(笑)それでも年々ヘナ愛好者は増え続けています🌿
メーカーや産地違いのヘナインディゴを複数用意する理由は…
①値段が違う。
②色の出かた、濃さが違う。
③産地が違う。
④安定供給する為。
⑤納得出来る費用対効果の為。
⑥アレルギー対応と安全安心の確保。
①これはメーカーさんにも怒られる事はないかな?(笑)リーズナブルなモノから…インド産→モロッコ産→→沖縄産。
やはり最大のヘナの産地であるインドは国が関わる産業でもあるので天候も安定した広大な土地で大量生産出来るのとまだまだ人件費等のコストも低くそれなりのクオリティのヘナでも安価で買う事が出来ます。
モロッコも古くから髪染めにも使えるヘナパウダーは存在していますがインドより更に距離的に遠い事と流通経路が確立されてないのでその分プラスのコストがかかっているようです。
そして沖縄産(国産)は当然の事ながら人件費、設備費等、ほとんどの面でコストが高くなるのは皆さんお分かりと思います。
モロッコ産はインド産の約1.25倍、国産はヘナが2.5倍、インディゴ(藍)は4〜5倍仕入れ値が違います💦高っw(泣)
もう少し国産の生産量が増えたりすれば少しは安くなる??期待しましょうw
②例えばトマト🍅世界各地で作られていますが味も形もかなり違いますよね?もちろん品種が違えばあたり前かも知れませんが…土壌や気候、水や肥料でも変わります。
ヘナも一緒で手もかけずに勝手に育つのはインド、中東、北アフリカなど気温や気候が近い地域が昔から生産出来てる理由なんだと思います。ですがある程度の条件が揃い色々工夫を凝らす事でより良い品質のモノを作る事も可能です。そしてヘナ染めに必要な色素含有量の高いモノも生産出来ているようです。更に乾燥からのパウダー製造過程でも工夫を凝らす事で色味や濃さの違いも生まれます。
白髪への染色力の高い順は…沖縄産→インド産→モロッコ産です。オレンジ色の中でも色味の違いもあるので濃ければ良いわけではありませんが白髪のカバー力で選ぶとこう言った順番になるかな?と思います。
インディゴ(藍)は品種自体がそれぞれ違う事もあり濃さや色味、鮮やかさなど特徴がそれぞれあります。濃さ…だけで言うと琉球藍とインディゴは同じくらいでタデアイは紫がかった色味で少し薄めに染まります。
*ここで1つ注意点…いつものメーカーいつもの製品でもヘナインディゴは天然染料パウダーなので染色力に製造時期や経年劣化等で差が出る事もしばしばあります。コレに関しては気候が安定していない国産の方がムラが多い傾向にあります😅今後の更なる安定化に期待したいですね。
③既に書いていますが気候、土壌など変われば育ちは変わりますし、育てるのもその後の扱いや製造にもメインは人が関わります。モロッコはコロナ禍で現地視察はお預けになったままですが…生産、管理、製造、運搬全ての面で日本人のクオリティがやはり1番高いです。栽培から製品になるまで一括生産、一括管理で衛生管理は日本が最上位。1番、チリ埃の混入が少ないのは明らか…鮮度も含め、封を開けた時の香りやペーストにした時の滑らかさが違います!(余裕のある方は産地違いのヘナを何種類か買って比べてみるといいと思います。きっとビックリします(笑))
④メーカー、プランドを1つに絞らないのはサロンにて安定供給を維持する為。
1つは色味の安定性…仕入れ時期などによって染まり具合などの変化に対応出来る。
2つ目はヘナインディゴの素晴らしさをより多くの人に感じてもらう為に国産+輸入ヘナインディゴオリジナルmixのヘナインディゴメニューを作り高価で手を出しにくい方にも国産ヘナインディゴを体験してもらいたい。
⑤上でも述べてますが、今はまだインド産ヘナインディゴと国産ヘナ藍との価格差がかなり大きいです。ヘナは染まり具合、染め上がりの質感どちらを取っても国産琉球ヘナが勝っていますし価格差(2.5倍)もギリギリ許容範囲?かなぁと思いますがインディゴと藍に関しては染まりの青みの濃さはインド産が1番かも知れません…色の深みは琉球藍で染まり具合は同じくらいですが価格は4〜5倍❗️タデアイに至っては中国漢方にもなっており、洋々な肌や身体に良い効果が期待も出来、色もキレイです。ですが紫色寄りで少し薄めの染め上がりなのでヘナとミックスしたり2度染めでも仕上がりの赤みが抑え難くなります。価格も琉球藍同様高価です。その為、国産ヘナ藍だけでサロンにおいてメニュー化するとヘナ染めの価格だけで1万円〜と高額に…コレでは毎月気軽には染められない方が多くなりますね💦
そこで気軽にヘナ染めしたい方は輸入ヘナインディゴ、更に染まり具合を重視なら国産ミックス。価格の事より染まりや質感、頭皮環境にも気を配りたい方は国産ヘナ藍オンリーで。。メニュー、価格帯も3パターン用意して多くの方に対応出来るように!!
更に「塗るだけお帰りヘナ」と言うメニューも設定…ご近所さまやマイカーで来店の方用のメニューにはなりますが、ヘナの染色力を最大限活かすには塗布して2〜3時間置けるとベスト(サロンでは放置時間は〜1時間がMAX)サロンでの滞在時間を大幅に減らしブロー代がかからないのでコストも削減出来ます。
⑥ヘナでの頭皮トラブルはほとんど聞きませんが、インディゴ(藍)に関してはその場での痒みや刺激もそうですが最悪アレルギー反応が出てしまう方も一定数いらっしゃる様です。上でも述べてますが、ヘナは国内外どれも元は同じ科目の植物ですがインディゴと藍はそれぞれ別の科目の植物なのでインディゴで痒み等出ても琉球藍やタデアイなら大丈夫とか、逆もまた然り…アレルギーになった場合は難しいですが、痒みや刺激程度ならインディゴ(藍)の種類を変えたりミックスする事で症状を和らげられる可能性があります。
アライフでは更にアロエ液汁加えてより頭皮環境に配慮したヘナペーストを作り施術しています。
まとめとしては…全国のヘナを扱うヘアサロンのほとんどがインド産ヘナインディゴであり何処かの1つのメーカー(ブランド)を1番良いと思って使っていると思います。うん、半分合って半分間違い(笑)何故か…日本に輸入されてる良質なインドヘナにはほとんど差がつかないから。。流通ルートがほぼ似通ってるから…国営市場を経由し、同レベルの工場で加工するので。。
そう考えると国内外の何種類かを用意する事でオーガニックカラーとしてのヘナインディゴ染めのデメリットを最小限に…メリットを最大限増やし、色々な状況、お客様の要望に極力答えられる環境を整える事でヘナの魅力を伝え、多くの方に体験、継続利用してもらいたいと思っています。
ちなみに僕自身もインディゴ(藍)メインで10年くらい染め続けていますがここ4ヶ月前からタデアイのみで染めています🌿色は薄めですがタデアイ特有の紫っぽい色味に白髪はなってきましたwもうしばらくタデアイだけで染めてみようと思います。
🌿是非アライフにて素敵なヘナライフを🌿