ではこれから色々な視点からの国産(沖縄)ヘナと輸入(インド)ヘナの比較を書いていきます。最初にお断りしておきますが片方を引き合いにもう片方はダメとかしませんし、どこが同じ(近い)でどこが違うのか?あくまで参考比較としてご覧下さい!!

まずは原料…

当たり前ですけどどちらもヘナ(HENNA)です(笑)パッケージの裏を確認してください。ブランドによっては香り付けなどその他のハーブを加えてるのもあります。それで染まりが良くなるわけではないので個人的には良質なヘナの葉のみのモノがベスト!

ヘナの鮮度…

どちらも最終的には真空パックさらにアルミパックなのでそれ以降の鮮度低下はごくごくゆっくりとは思いますが…インド産は国営の市場を挟むのもあり畑での刈り取りから工場での生産開始までそれなりの日数がかかっていると想像出来ますし、インドからは船便ですので販売会社に届くのも少なくとも2ヶ月は要すると思います。一方、国産は大量生産出来ないのもありますし最短で1週間で代理店に届くようです。しかし、それ以上な大事なのがサロンの場合、ヘナ専門店もしくはそれに準ずるヘナ染のお客さんが多いお店じゃないと封を開けてから1ヶ月以上、保管状況も適当なヘナを使われる可能性もありますから…こちらの方がより問題で国産かインド産か?以上にサロン選びはとても大事になります!

染まり具合…(色味、濃さ、質感など)

元は同じヘナ(HENNA)なのに…正直これは思った以上に特徴が出ていてはじめびっくりしたのを覚えています。

半年程前にテストした毛束になります。左がインド産、ライトでクリアなオレンジ…重ねて染め続けても軽い印象で質感もサラサラな上がり。右が国産、今まで色々試した100%天然ヘナの中では一番濃く(深みのある)オレンジになりました。例えると10円玉のような銅色?みたいな感じ…とにかく白髪をしっかり染めたい!って方には良いですね、質感もしっとり感は国産の方があると感じます。深みがあるせいか艶もいいです。一方、真ん中はちょっと怪しかった他の国産ヘナ(笑)たぶんかなり余計なものが混ざってる粗悪品ですね💦ここでもわかるように国産であれインド産であれ良質なモノを選ばないと色の問題だけでなくその他のトラブルなども起こる可能性もあり得ますね。染まり時間に関しては差異はないと思います、どちらも1時間も置けばそれなりに発色しますし、ご自宅で染める場合はさらに時間を置くと若干色も深みが出ると思います。

その他、香り、テクスチャーや使用感など…

不思議なことに同じヘナであることは変わらないのに封を開けた瞬間香る匂いはけっこう違うんです。ヘナは長い時間髪に乗せてますし染めた後、一週間はけっこう残り香があるので出来るだけ好みの香りが理想ですよね?なので一度は国産、インド産両方を使って見ることをお勧めします。これも良質なモノであればどちらも水(カルキを除いたぬるま湯が理想)を混ぜた後のペーストはもっちり粘りも出て塗りやすいです。ちょっとした違いは国産ヘナの方が水の量が多くなる⁈のでよりもっちりクリーミー、髪や頭皮への馴染みもよりいい感じがします。粉の量は同じでもペーストは10%ほど増える感じ。。塗られるお客さん側もたぶん(笑)国産=安全安心⁈みたいな思い込み?もあるかも知れませんが…塗布している時から「心地いい〜」「眠くなる〜」などの良い反応も増えました(笑)でも大事なことですね、ヘナは時間のかかる施術なので、思い込みでもなんでも気持ちが上がって楽しく出来る事がベストです!

製品としての歴史…

少なくともインド産は30年以上前から一部のサロンでも使われていました。ブームの頃はケミカルヘナ問題も…国産は10年未満、ここ1.2年ブランドが増えてきました。

価格…

良質なインド産は100g  1200円前後。国産は2000円〜3000円と2倍!!他のカラー剤と比べても一番高いかもしれません。。

製品数…

インド産…見当つきません(笑)相当量日本に入ってきていると思います。有名大手ブランドだけでも15社はありますしその他もいれたら…すみません。国産は5.6社、OEMを入れても10数ブランドくらいです。。ここでの1つの問題…需要と供給でインド産は問題無いと思いますが国産はそれぞれの会社はまだ小さく人気が高まったりして需要が増えても生産量が追いつかない懸念があります。(個人的には近々そうなる気がしてます…)

取り扱い店…

個人使用の場合はどちらもネットで調べれば色んなブランドを購入する事が出来ます。一方、サロンで施術してもらいたい場合、インド産ヘナの取り扱いサロンはかなり増えているのでブランドを絞らなければ必ず近所に一軒はあると思います。但し、まだまだケミカルヘナを使っているサロンも多いのでサロン選びは慎重に!国産ヘナを扱うサロンはまだまだレア。。今後は少しずつ増えていくとは思いますが…価格がネックで導入に足踏みするところもありそうです。

まとめ…

ちゃんと比較になってますかね?(笑)これを書きながら僕的にもモノ(製品)も重要ですがそれを扱う人(生産者、販売会社、サロン)の選択の方が大事だなぁと思いますね。どちらも現地まで出向いて環境も含め色々感じる事が出来たから余計にそう感じます。国産ヘナに関しては全ての工程を見れたのも大きいですけど、同じ日本人ですし農家の方、工場の方、販売スタッフに社長さんまで全員とコミュニケーションをとってるのでより信頼感も持てました。後は一つ前のブログに書きましたが「刈り取ったヘナの葉をまず何度も洗う」いくつもある工程の一つでしかないのですが重要なポイントだと思います。このプロセスがある事でより微細な砂埃や雑菌も混ざってしまうリスクも減ると思いますしヘナペーストがより滑らかなのもこの工程のおかげ?かも。

これらを踏まえてアライフではインドヘナの中の最高峰である「ハナヘナ」と国産ヘナでは今回伺った沖縄の「オーガニック琉球ヘナ」両方を扱って行くつもりです。お客さんの好みや要望、髪の毛の状態等踏まえて提案していきます。ブレンドの含めれば今までは無かった天然ヘナでの選択が可能になり、そこに関してはとてもポジティブに捉えています!

ハナヘナ  はこちらから

オーガニック琉球ヘナ  はこちらから

後もう一つ、これは比較の話ではないのですがたまに聞く「ヘナショック?」ですが…これまでよく特にダメージ毛にヘナをすると直後はギシギシゴワゴワするという経験もあるかと思いますが確かにパーマなどケミカル施術の影響でpHがアルカリに傾いていたり、キューティクルの損傷が激しいと弱酸性のヘナによって髪の毛が収斂してきしむ場合もあると思うのですがヘナは植物の葉を細かくした有機物です。水と混ぜてなくなっちゃうわけじゃない、分かりやすく言うと細かいツブツブの集合体なので(笑)キューティクルなど複雑な構造の髪の毛にそのツブツブが残ってしばらく手触りが悪くなっているんです。ですので僕も湯シャン派(笑)ですがヘナ直後は色の定着を気にする方はシャンプーはしなくてもいいですがしっかりとシャワーで流してトリートメントやコンディショナーをなじませて丁寧に少し細かめなクシやブラシで毛先に向かって梳かしてもう一度よく洗い流してください。これをやると乾かした時、格段にサラ艶になりますよ!

長々とお付き合いありがとうございました😊

あっ、最後にもう一つだけ(笑)オーガニック琉球ヘナを選んだもう一つの理由が製法特許を取っている「琉球藍」でのインディゴ染めが出来るからです!むちゃくちゃ値段高いけど(笑)さらにヘナ染めが進化し、クオリティが上がると思っています。近くまたこの「藍」については詳しく紹介しますね